「痛っ!痛たたたた…痛い痛い!」
今日の未明、耳をつんざく大きな悲鳴でウトウトしていた僕は思わず飛び起きた。
悲鳴は隣で寝ていた妻からで、目を凝らすと足元で息子の座ったシルエットが浮かび上がる。
「またか…」
察しはついた。
息子が妻に何かをやらかしたのではなく、寝相の悪い息子が布団欲しさに妻の布団を引っ張った際、その布団が妻の左腕に絡んだのだろう。
妻の左腕はもう久しくある種の痛みで満足に上げることがままならず、例えば息子の介護時や今回のように、何かの拍子で左腕が持っていかれたときに時々悲鳴を上げることが多い。
原因は、いわゆる「新型コロナ後遺症」。
実は妻は、岡山大学病院の「コロナ・アフターケア外来」に通ってかれこれ2年以上になるんです。
妻がコロナにかかったのは、母が亡くなって3ヵ月後になる2022年3月の事。
娘は当時通っていた大学の寮で暮らしていたので、コロナにかかったのは妻、そして重度障害を持つ息子。
幸い私はコロナにかかりませんでした。
当時妻と僕は家で仕事をしていたことから、コロナの感染ルートは息子が学校から持ち帰ってきたと思われます。
当初は重度障害ゆえ息子の方にかなり気を使ったのですが、幸い息子の方は割とすぐ完治。
反対に、丈夫と思いこんでいた妻の方がコロナ罹患後すぐ全身の痛みやしびれを訴え、今に至るまで少しずつですが悪化している印象です。
あまりに痛いので痛み止め薬を今まで何度も変えてはいるのですが、悲しいことにいまだ効果ある薬に巡り合えていません。
症状から当てはめると2級程度の障害に該当し、今後も働ける目途がたたないため、ついに先日、コロナ後遺症による障害年金申請に動き出したところです。
根拠は診断の際に脳の血流にはっきりコロナ患者特有の症状が出ており、第三者的にもコロナによる後遺症と認められる証拠があるからですが、それを踏まえても、受給へのハードルはかなり高い印象です。
ただ申請資格のひとつである「1年半以上のコロナ外来への通院」は大幅クリアしていることからも、このたび主治医の先生に診断書を書いてもらう運びとなりました。
今、息子や妻の介護で家計的にかなり困窮していますので、なんとか受給できればと願うばかりです。
なににせよ、「もし妻が通らなければこの先誰も通らないのでは?」と思えるほどの症状なので、受給出来た暁にはその際の情報もこちらで共有したいと思います。
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